ひのきの強み

1 高い耐久性

構造の要でもある柱には、スギが多くつかわれますが、柱への圧縮力に対して、ヒノキはスギの1.2倍の強度をもっています。
奈良の法隆寺にも使われているヒノキ。
建立から1300年を経てもなお強度を保っているのは、日本の風土によく合ったヒノキの性質と、これを最大限に活かした先人の知恵によるものでしょう。

2 抗菌効果

ひのきは「フィトンチッド」という成分を揮発しています。これにはシロアリやダニを寄せ付けない特性や、抗菌作用が確認されています。
現在の家づくりでも最も湿気の影響を受ける家の土台にヒノキを使うことが多いのはそんな理由からです。

3 調湿効果

真壁造りの調湿効果は前項でお伝えした通りですが、中でも針葉樹であるヒノキは、なんと柱一本でコップ10杯分もの水分を吸収してくれます。
湿気の多い梅雨時や乾燥しがちな冬など、一年を通して室内の湿度を一定の範囲で保ってくれます。

多くの国宝を収蔵する正倉院も、実はヒノキ造り。美術品に悪影響を及ぼす湿度をヒノキが調節してくれているのです。

4 癒し効果でリラックス

2で触れた「フィトンチッド」には人間への癒し効果も明らかとなっています。
家にいながら森林浴のような癒し効果を得ることができ、NK細胞の活性化にも一役買ってくれるようです。

近年、新しい小学校の校舎などにも木造のものが増えているのは、小さい子供達のリラックス効果と集中力を高める研究結果からだとか。
家も家族も健康で過ごせますね。